会派・市民の力 機関紙 第18号(2017年7月)

北本駅東口の駐車場とトイレ廃止に市民が抗議の声!!

否決した条例を臨時会(7/12)で再び提案の暴挙

ホテル建設に伴い、北本駅東口の市営駐車場とトイレが廃止されることに、利用者と駅周辺の住民から、「廃止」に対する抗議の声が高まっています。

 

北本市議会は、去る6月22日閉会した議会で、駐車場の廃止条例を賛成9人、反対10人で「否決」をしました。これで駐車場とトイレの廃止は、出来なくなりました。

 

本来は、この件は決着したはずですが、市長は7月12日に臨時会を招集し、再度議会に諮ることになりました。

現王園市長は議決を尊重せよ

直近の6月議会で議決した議案です。これでは議会の議決は、何の意味もなくなります。

 

二元代表制という地方の仕組みの中で、議案を提案した市長は、議会の議決を尊重することが、現王園市長が主張する「信義誠実の原則」です。

 

これは議会を冒とくする行為であるとともに、議決に参加した全議員を侮辱するものです。地方行政で幹部職員だった知人は、

 

「よく議員が黙っているな!これは議員が馬鹿にされているのと同じだよ。前回賛成した議員も臨時会では反対しなかったら、選挙で市民から議決の委任を受けたことの背任になるよ」

 

と、おっしゃっていました。

高齢者・障がい者への配慮を

北本駅東口の市営駐車場と公衆トイレは、市民生活にとって不可欠の行政サービスです。

 

この駐車場が廃止されることによって、年間述べ約9万人の市民が駅への送迎や駅前での買い物に不便をきたします。

 

東口のロータリーは、バス便が増えたことで停留場が増加し、送迎車とのすみわけが大変です。特に雨の日の朝夕は、ロータリー内が飽和状態になり、30分無料の市営駐車場が代替えの役割をしています。

 

また、公衆トイレも、障がい者用のトイレが整備されていますので、多くの人に利用されています。

 

市は西口を使えばいいと言っていますが、階段を超えていくのは障がい者や高齢者には、負担になります。

市民の力は、臨時会でも反対

私たち「会派市民の力」は、市民生活を最優先に、臨時議会でも6月議会同様に「反対」します。同時に東口の活性化についても、地域の人と連携し、進めて行きます。高齢者や障がい者に冷たい現在の市政から、利用者が得る市民益を守ります。


北本駅東口駐車場をホテル建設へ長期間貸出に懸念。ストップ!再考

市議会は、22日の最終日、駅東口市営駐車場の移転(移転後の駐車台数28台から4台)する条例案を反対多数で「否決」しました。このため、駐車場跡地に進出が予定されていた「ホテル」建設への貸出は難しくなりました

市民の財産を守る 〜 駐車場利用者も

通勤・通学の送迎車の利用者優先

駅東口駐車場は、国鉄清算事業団から買取り今日に至っています。

 

駐車場は、年間11万5千件の利用があり、約800万円の使用料が納められています。また、30分無料のため、駅への送迎や買い物などで利用する市民は全体の約80%以上と推定され、公営駐車場として定着しています。

 

この無料利用者を金額換算すると、約900万円です。市民への公共(行政サービス)として高い評価でしょう。

 

一方、昨年の春に突然「ホテル」進出が明らかになり、議論になっていました。私は、公有地を民間事業者に貸し出す(定期借地権で30年以上)のは慎重であるべきと言ってきました。多くの自治体が、公有地の長期にわたる貸し出しは、まずは公共性ある施設(学校や病院、福祉施設等)や事業者(市と共同または公的機関)です。

 

民間事業者に貸し出す場合は「大手の安定的な事業者」であり、また建築する建物は解体しやすい建物が条件です。

活性化はホテル建設だけか

東口の地域活性化はホテル誘致なのか。ホテルというハコだけでは波及性に限界があります。後で述べますが、民と公の連携・協働をどう進めるかです。

 

今回の進出ホテル事業者は、審査会議でも合格基準350点に、355点とぎりぎり合格です。30年後の建物解体費用も事前に積み立てるなどしていません。保証人をとると言っていますが、最悪事業者が破たんしたなどの場合は、転売されることもあり、慎重な対応を求めてきました。

 

都知事の言葉を借りれば「市民の財産を守る」、「東口再生に活かす」との思いです。東口の活性化は長年の課題です。ホテルも一つの効果なんでしょうが、ホテルの地域への経済波及性は多くはありません。

 

東口の活性化はまずは中央通りの完成です。その上で、周辺の公・民の空地・空室を、北九州市小倉区のように、総合的に活性化させる「東口エリアマネージメント」を導入し、民間主導の公民連携でリノベーションを図ることが不可欠と思います。

 

イメージ先行の活性化から、質実の活性へ再考すべきです。


駅立ちしていましたら、近くで小売業をしている商店主の方や軽食カフェを営んでいる女性の方々から、駅前のホテル建設と駐車場が無くなることについて、次のようなご意見をいただきました。

いくらかでもお客が増えるなら

ホテル建設の説明会に行き、ホテルが夕食を出さないということなので、軽食のある私どもの店にお客が来ると期待します。東口が活性化するので期待しています。

障がい者トイレ無くさいで

お客さんから駅前の駐車場無くなると、通勤の迎えで駅の構内が混雑するので、困ります。特に雨の日は、今でも飽和状態ですと。

 

また、駅前の交差点のビルの2階に障がい者の職業訓練の教室あり、そこへ通う障がい者が、教室に障がい者トイレがなく、駐車場に設置されているトイレを使っています。

 

また、バスで通勤している人が、西口まで行っていると、バスが発車してしまうので、東側の

トイレは残してほしい。

 

近所のビルの所有者が説明会に参加したが、ホテルの話はあったが、駐車場を廃止する話は少なく、賛成も、反対も意思表示しなかったら、「反対者はいない」と市は報告していますが、あの場で反対は言えません。

 

菓子メーカーの出張者は、北本市には接待で使える店がないから、泊まりは大宮です。ホテルがあっても北本には泊まらないと。




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