第4回北本市議会定例会(12月議会)は11月28日(月)開会。12月14日まで。
市長提出議案五次総振など26議案
北本市議会は、11月21日(月)議会運営委員会(委員長:工藤日出夫)を開催し、平成28年第4回(12月)定例議会を11月28日(月)から12月14日(水)までの17日間開催することを決めました。
市長提出議案は、「第五次北本市総合振興計画」を含む条例11件、事業議案8件、予算5件、報告2件の26件。また、議員提出請願1件の合計27件となりました。一般質問は、12月7日から4日間、19人の議員が市政に対して質問します。
工藤日出夫は、現王園市長が選挙公報で、自らを「財政のプロ」と公言していることについて質問します。
第五次北本市総合振興計画基本構想・基本計画
「否決」後の再提案
第五次北本市総合振興計画基本構想・基本計画は、昨年12月議会に提出されましたが今年の6月議会で「全会一致で否決」しました。市は、議会の否決を受け、改訂作業をすすめ、総合振興計画審議会へ諮問し、今議会に改めて提案されました。
総合振興計画は、今後の10年間の市政運営(まちづくり)の指針であり、市長にとって最重要政治課題でありますから、議会で否決されるということは極めて異例です。しかしながら議会は、昨今の人口減少、さしずめ出産可能年齢層の減少を踏まえ、民間の研究機関とはいえ、将来的に「消滅可能性都市」と言われたことに強い危機感を持っています。
なるか!若者の定住・移住促進
ここ10年続いている「少子化」と「高齢化」の同時進行、そして市外への転出超過による「人口減少」という、まちづくりにとって危機的な「双子の課題」をどう克服するかが、問われています。
否決した振興計画(案)は、この重要課題の解決に向けた道筋が明確になっていないことでした。議会は市長に対し、これらの課題解決に向けた「意見集約」を図り、再検討を求めていました。
今議会に提案された「改定版」は、人口減少に対するリーディングプロジェクトを新たに追加し、若者の定住及び移住に向けた政策をまとめています。大きな前進と評価しています。
しかしながら、急ごしらえの感はぬぐえず、具体性に乏しく実効性に疑問を持っています。
岐路に立つ北本市。住民を幸せにする「持続都市」へ脱皮できるか?!
北本市が、今後「消滅可能性都市」から“住民を幸せ”にする「持続可能性都市」へ脱皮できるか。まさに岐路に立っています。それだけに、総合振興計画の持つ意義は重要で、審議する議会の責任は重いものです。
再策定(提案)に向けて議会が提案した「委員会の意見集約」がどこまで活かされたのか。しっかり審議します。
12月議会に提案された条例、事業、予算議案の主なものを紹介します。
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条例議案
- 市長及び副市長、教育長の特別職の給与等の改正ですが、「期末手当(ボーナス)」の支給月数の整理をするものです。(議員の支給月数も、これに伴い行う)
- 職員(任期付き職員の採用)の給与の改正ですが、若手職員に厚く昇給するように改正。
- 自転車の安全な利用に関する条例の制定。
- 学童保育室の設置管理の条例の改正。学童保育室の利用者が増減した場合、指定管理料に反映されるように改正。
- 公共下水道事業の設置等の条例改正。この改正は、来年度から「公営企業会計」に移行するための改正。
- 農業委員の数を減らし、農地利用最適化推進委員を新設する新しい条例の制定。
事業議案
- 第五次北本市総合振興計画基本構想・基本計画(案)の再提案。6月議会で否決した後、再検討して提案されました。(詳細は前頁)
- 公平委員会に新しく、鴻巣・行田・北本市の3市で構成する資源組合を追加。
- 地区公民館等、公園管理、学童保育室等の指定管理者の指定。
- 市道の路線の認定
予算議案: 平成28年度一般会計補正予算(第4号、第5号)
主な支出事業
- 子育て支援の充実(一時預かり事業幼稚園型委託事業36,668千円。民間保育所入所委託料15,766千円)
- 防犯・交通安全の推進(北本駅東口駐車場用地取得事業168,779千円)
- 農業の振興(野菜産地強化整備支援事業2,227選円)
- まち・ひと・しごと創生(野外活動センター施設整備事業87,516千円)
- その他(臨時福祉給付金支給事業149,108千円。国民健康保険特別会計繰出金165,638千円)
財源
- 国・県支出金(158,402千円)
- 財政調整基金繰入金(408,039千円)
- 諸収入(37,604千円)
- 市債(43,400千円)
解説
北本駅東口駐車場用地取得事業168,779千円について説明します。駅東口で買い物や通勤者等の出迎えに利用されている駐車場です。
このたび、この駐車場用地に「ホテル建設」を誘致するため、市開発公社から買取るための予算措置です。ホテル建設事業者は、銀行が仲介した会社です。
市は、定期借地権で長期間貸与すると説明しています。しかし、現在「ホテル建設事業計画」
は全く白紙の状態です。東京オリンピック等のホテル需要を当て込んでいるようですが、詳細は見えていません。
現在、駐車場で年間約800万円前後の使用料の収入があります。不動産の経済(財政)効果は大きく、ホテル事業でこの効果を上回るのか、事業計画が白紙ですので比較できません。
市民の財産です。長期の貸与、事業者の資本力と信用度、返還の条件など、しっかり検証します。
工藤日出夫の一般質問
工藤日出夫は、12月8日(木)午後3時過ぎから一般質問に立ちます。質問は、市長が選挙公報で「財政のプロ」と公表していますので、財政のプロの定義や北本市の財政運営について議論します。
是非傍聴してください。
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