今年は丑年です。牛のように一歩一歩力強く前に進みます。
昨年2月に全国をあっという間に「不安」の中に巻き込んだ、新型コロナウイルス感染症は、緊急事態宣言後の夏に一旦収束したかに見えましたが、秋から冬そして年末には埼玉県含む首都圏を中心に感染拡大が続き、安全な我が国が危機的状況になっています。
幸いにも北本市は、近隣自治体の中でも感染陽性者が少なく、市民の皆さんが日常の意識を高めた結果であると思います。しかし、これは今後を保証しているものでなく、自分も含め当分の間、気を引き締めることが必要です。
一般的に、マスクの着用、手指の消毒・手洗い、うがい、2メートルの距離、3密回避、飲食での会話の禁止などの注意喚起が提唱されています。議会も、感染防止を徹底し開会しています。
今年もコロナ対策が重要課題ですが、何より一人ひとりの尊厳が保たれ、手を携えて暮らしていける「自尊共生」のまちづくりに取り組みます。
昨年の12月議会の報告です。
11月30日開会, 12月22日閉会でした。主な議案は補正予算です。コロナ対策を中心に、5憶円規模の大型補正で、主な事業は以下の通りです。
などです。
昨年から続くコロナ感染症は、第3波の収束が見えない状況が続いています。次は自分かという危機感と恐怖心という不安が、自分を含め多くの人を覆っているように見えます。それは、国民市民の安全に対する政治の危機管理が、機能していないことに起因しているのではないでしょうか。
北本市は、当初感染陽性者が少なかったが、今年の第3波では日毎に増加しています。新型コロナウイルスは、非常にやっかいな病原と言われています。特に体(命と健康)と心(人間関係を壊すなど)を同時にむしばむといわれています。
しかしこのウイルスにも弱点もあります。手を洗うこと、マスクをすること、3密を避けることで、感染を防ぐことができると専門家は提言しています。
私は、コロナ問題を契機に、北本市を人口増加による活性化だけでなく、一人ひとりの市民の生活を、科学的知見を基に「安全都市先進市」に作り替えることを最優先にすることと考えています。皆さんと一緒に力を合わせ、前へ、前へと進めましょう。
新型コロナウイルスワクチン接種に向けた補正予算(第10号)の審議のための臨時議会が2月8日開会します。
予算規模は、3億7,959万3,000円です。歳入財源は国費です。
いよいよ北本市民へのワクチン接種の環境整備が始まります。すでにイスラエルやアメリカ、イギリス等海外では接種が始まっています。報道では、イスラエルが最も進んでいるようです。
効果も明らかになりつつありますし、副反応についても海外の先行事例が報告され始めています。
日本では、医療従事者が先行し、続いて65歳以上の高齢者と基礎疾患のある人、介護等従事者、一般と続くようですが、本市においても適時適切な接種ができるよう、執行部に任せるだけでなく議会、市民の理解と協力が不可欠と考えます。
まさに国家的事業であり、市政のガバナンスが問われる状況になると認識しています。ワクチン接種が混乱なく、すべての希望する人に行き渡るよう、議会としても関心を強めていきます。
北本市議会令和3年第1回定例会(3月議会)は2月22日(月)から3月25日(木)までの予定です。2月15日に予定されている議会運営員会で日程が決まります。
通常3月議会は、令和3年度の予算を審議します。市民生活に直結する事業予算です。市民の暮しに向き合っているか、生活者の目線でしっかりと審議します。
北本市は、長引く少子高齢・人口減少が課題ですが、今は、コロナ禍への対応など、科学的データに基づく適時適切な政策推進が求められています。
安らぎのある市民生活に向け、皆さんのお声に寄り添い対応します。
私たちは、北本市議会会派「市民の力」です。工藤日出夫、日高英城、桜井卓の3人です。会派「市民の力」機関誌第36号を発行しましたのでご覧ください。
令和3年第1回定例会は、3月24日31日間の全日程を終え閉会しました。市長提出議案25件と請願3件、委員会提出議案1件、議員提出議案4件の審議を終えました。
その中で、令和3年度一般会計予算は修正可決、請願1件は不採択、議員提出議案1件が否決。
これ以外の議案はすべて可決しました。一般会計予算の修正は4年ぶりで、現王園市長時代に平成29年度一般会計予算が修正されました(後年度負担が懸念される「パークゴルフ場整備測量費」や現王園市長肝入りの「ホタルの里への遊歩道測量費」などでした)。
今議会の報告は以下の通りです。
令和3年第1回定例会に提出された「令和3年度一般会計予算」について、総括質疑、予算決算常任委員会分科会の審査を経て、3月19日の予算決算常任委員会で啓和会代表の黒澤議員他3名が修正案を提出しました。修正は、
の3件を予算案から削除するものでした。
委員会では議論の末「可決すべきもの」と採決し、25日の本会議で「修正案」を可決しました。この結果、一般会計当初予算は4年ぶりに修正されました。
修正案の提出理由について、提出者は「市税収入が大幅に減収し厳しい財政である。コロナ禍の中で市の独自の政策がない。このような中で文化財関係事業が多い。これらは不急の予算と申し上げる」と述べました。
賛成討論では、困窮者や子育て支援を優先すべきという意見もありました。
また、委員会では、修正案1から「久保・デーノタメ共存調整等事業」を除く2事業を削除する修正案2も提出されましたが、否決されました。
令和3年度の主な新規事業(単位千円)
令和3年度の久保区画整理事業特別会計予算は、原案どおり可決されました。
歳入歳出額は前年度から23.9%増の5億1,010万円です。
毎年度減額補正をしており、予算どおり事業が進むかは不透明です。討論では、高齢化している地権者に希望を与える対応を求めました。
「選択的夫婦別姓の法制化」と「婚外子差別撤廃に向けた戸籍法改正」を求める請願2件の紹介議員をしました。
2件とも採択されました。これを受けて2件に係る意見書を提案し、全議員の賛成で可決しました。多様性の社会形成に向け、大きな一歩になると期待しています。(文責/工藤)