北本市議会は、令和2年5月19日有志議員9名が請求した臨時会を開会しました。
コロナ感染拡大防止のため外出自粛や休業要請で市民生活が大きく変容し、経済的に困窮している事態が起きています。市民の命とくらしを守るため、対策の緊急提言(決議)と財源確保について審議しました。
臨時会で議員提案で議決(可決)したことについて報告します。
コロナウイルス感染症の対策費の財源の確保を目的に議員報酬を減額しました。
6月1日から11月31日迄の6か月間報酬月額と6月支給の夏季一時金(ボーナス)を10%減額します。このことで議員一人当たり約31万円(総額約620万円)となります。
緊急事態宣言の延長を受け、さらに収束に向けて長期化することなどから、安心できる県行政の推進に向け、「新型コロナウイルス感染症対策の充実を求める」以下の意見書を大野知事に提出しました。
です。今後も機会を見つけて、市民の安全安心向けた提言をしてまいります。
市議会は、5月19日の臨時会で下記の決議をしました。特に、自粛等の休業で職を失った人や個人事業主への経済支援は喫緊の課題と決議しました。この後は市長にぜひ決議を活かしたコロナ対策をしていただきたいと考えています。
1.適切な情報提供について
市は、新型コロナウイルス感染対策の見える化を図り、市民に積極的に情報を提供することで市民の不安の解消に努めること。
2.医療に関する情報提供について
市は、医師会等と連携し、新型コロナウイルス感染症を含む医療全般に対する情報を市民に適切に提供すること。
3.生活困窮者及び中小企業・個人事業主への支援
市は、緊急事態措置による休業要請等の影響により、雇用を喪失又は収入減を余儀なくされた生活困窮者及び事業の休業・縮小等で事業の継続が危ぶまれる中小企業・個人事業主に対し、あらゆる機会を通じて、国及び県による各種支援に関する情報を提供するとともに、早急に市独自の経済支援策を講じること。
4.学校再開に向けた対応について
市は、小学校及び中学校の再開に向けて、徹底した感染症対策を講じるとともに、遠隔学習の導入など、感染防止に配慮した教育環境の整備を図ること。また、学校の持つ集団教育活動の長所を失うことなく安全に学校活動が送れるよう、児童生徒、保護者、学校関係者及び専門家等による検討会議を設置し、対応の一元化を図ること。
5.高齢者及び高齢者介護施設への支援について
市は、新型コロナウイルスに感染した場合に特に重症化する恐れの高い基礎疾患のある高齢者を感染から守るため、見回りの強化や相談体制の整備が重要である。また、高齢者介護施設へのマスク・消毒用アルコール等の衛生・防護用品の提供や、感染拡大防止のための施設設備の改善等について、特段の支援を図ること。
6.保育所・学童保育室等への支援について
市は、医療従事者や社会の機能を維持するために就業を継続することが必要な方やひとり親家庭などで仕事を休むことが困難な方のために、保育所、学童保育室等の施設における事業の継続を図ること。また、緊急事態措置が解除された後も、当該施設において感染防止に努めながら安全に子どもの保育が実施できるよう、可能な限りの支援を行うこと。
これ以外に市長提出議案が、13件ありました。すべて可決しました。
1.市長・副市長・教育長給与減給
市長20%、副市長・教育長15%の減給を6カ月間行うための条例が提出されました。
2.専決処分の承認
一律10万円給付の補正予算及び条例改正などが、4月31日に専決処分していますので、議会の承認を求めて提案されました。
臨時会は、市長及び議長発議で行われるのが通例ですが、開会の意思がないことから、下記(図)の議員9名が地方自治法第101条3に基づき、市長に直接請求し開会されました。
議会は、議員報酬削減(620万円)の他政務活動費の清算返納(240万円)や旅費及び不要不急の事業費(280万円)削減で約1,140万円の財源を、コロナ対策費への活用を図るよう決定しました。
コロナウイルス感染症は、長期化の可能性があります。議会は、市民の安全に全力で対応します。